前回記事にて今回のタイトルのような記事を書きます!と言っておりましたが、実は他サイトの既出記事で私の言いたいことが9割書かれているものを見つけましたので、そちらの記事を紹介することにしました(苦笑)
■シン・ゼロから始めるQNAP 第1回:初心者だってNASがしたい!でも何を買えばいいの…
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1306/25/news068.html
さて今回初めて家庭用にNASを導入しようと考えている人には、ベイ数が2、Marvellプロセッサ搭載モデルをお勧めしたい。その理由は次の通り。
いいですね、この記事。特に当該記事3ページ目の、この章は的を得ています。
以下、記事に書かれている事に対して私なりの補足を少し。
2ベイモデルを買い、同容量ハードディスクを2個入れて、RAID1のミラーリング構成で利用するのがベストチョイス!
当該記事では将来の拡張性を考慮して、ハードディスクのホットスワップ・オンライン拡張が出来る、TS-220 をベストチョイスされておりました。下位モデル TS-212 は、確かに低価格なのですが、実売数千円の差以上にCPUやメモリ容量もグレードダウンしますので、今、新品で店頭から買うなら TS-220 がベストチョイスです。
【基本スペック比較例】
TS-220 CPUクロック 1.6GHz / RAM 512MB
TS-212 CPUクロック 1.2GHz / RAM 256MB
また、RAID構成にはRAID0(ストライピング)という分散リード/ライト構成でハードディスクへのデータアクセスを早くする方法がありますが、エントリークラスのQNAPでは先にネットワーク転送速度が頭打ちになり、高速化を発揮しきれないのでおすすめしません。RAID1(ミラーリング)構成を選び、常にハードディスクをコピーしておいてハードディスク故障に備えておきましょう。
通常の家庭内利用であれば、CPUがMarvellプロセッサ、低メモリのQNAPシリーズでOK!
CPUが遅かったり、メモリが少ないと、データ転送速度も遅くなるのですが、家庭内利用だと、おそらくほとんどの人が(有線LANより)低速な無線LANを中心に使うことでしょう。その場合、Marvellプロセッサ/低メモリのエントリークラスでも、スループット上QNAPが原因でストレスを感じることはほぼ無いはずです。
逆を言うと、NASの共有ドライブ宛に毎回数GB以上の大きなファイルを、日に何度もファイル転送するような利用方法の人だと、高スペックなQNAPを選ぴ、有線ギガビットLANから利用したほうがいいですね。
他、当該記事には、
しかし、Intel製CPU搭載モデルは、ソフトウェアパッケージによる拡張の幅が広い、というメリットもある
とあります。確かにアドオンソフトウェアの一部がMarvell CPU上では動かないため、選択すらできません(※)。
ですが、普通に無線LAN中心でネットワークストレージとして使う分には普通そのあたりのアドオンソフトは使わないので、安価にNASを導入したい人は、CPUがMarvellの TS-220 が、価格的にはベストチョイスです。
※一部裏技を駆使するとインストール出来て動くソフトウェアもありますが、自己責任かつ上級者向けなので、そのような使い方はお勧めしません。
組み合わせるハードディスクはどのメーカーのどの機種を選べばいいの?
Western Digital社のRedシリーズという、NASに搭載されることを前提に各所設計最適化されたハードディスクをイチオシしておきます。
QNAP社で適合認定されているハードディスク型番のひとつです。私も使っておりますが、安定していると思います。
参考までに、NAS用ハードディスクについての他記事などを貼っておきます。
NAS用HDD 「WD RED」 vs 「Seagate NAS HDD」
肝心の予算は?総費用は?
以下、現時点でのざっくりとした実売価格平均(税別)から試算した例を、ハードディスク容量別に2パターン出してみます。
総容量 1TBパターン
QNAP TurboNAS TS-220 ¥30,000 x 1 = ¥30,000-
HDD 1TB WD10EFRX ¥8,000- x 2 = ¥16,000-
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TOTAL ¥46,000-
※最安を探せば合計4万5千円弱(税別)で買える場合があるかもしれません
総容量 2TBパターン
QNAP TurboNAS TS-220 ¥30,000 x 1 = ¥30,000-
HDD 1TB WD20EFRX ¥13,000- x 2 = ¥26,000-
————————————
TOTAL ¥56,000-
※最安を探せば合計5万円強(税別)で買える場合があるかもしれません
ということで、トータル出費で5万円ちょっと出せるか、出せないかが分岐点。出せる人は2TB RAID1構成で組む、5万円以下しか出せない人は1TB RAID1構成で組みましょう。2~3万円しか予算ないんだけど、という人は頑張ってお金を貯めてください。妥協して使えない変なNASを買ってしまったり、1ベイモデル使ってて万一ハードディスクが単純故障した時など、本当に後悔しますから…。
まず家庭用のプライベートなNASってどれを買えばいいの?と悩み迷った際には、是非、QNAP TurboNASの TS-220 を第一候補に考えてみてくださいね。